脳とコンピュータを接続する ニューラリンク第1号に会った

ケロッピー前田 2026年09月30日 21時00分
ニューラリンク第1号のノーランド・アーボー
ニューラリンク第1号のノーランド・アーボー

今回は脳とコンピュータを接続するニューラリンクをご紹介する。

ニューラリンクとは、2016年にイーロン・マスクが立ち上げたもので、 人工知能の時代の到来に向け、高速なインターフェイスを実現するためのものだ。

頭蓋骨に穴を開けて脳に直接電極を縫い付け、 ワイヤレスで送受信も充電も可能なチップを埋め込む技術である。

ニューラリンクとは考えるだけでコンピュータを操作できるもので、 まずは身体の障害克服のために医療分野での応用が期待された。

実際、2023年5月にはFDAの承認を得て、 2024年1月にニューラリンク第1号が誕生した。

そして、ニューラリンク第1号であるノーランド・アーボーに、 日本のメディアとしては初となる直接取材に成功した。

念ずるだけでチェスゲームをプレイ、パリ大会にも招聘された。
念ずるだけでチェスゲームをプレイ、パリ大会にも招聘された。
アーボーの頭に埋め込まれた脳チップをタッチするケロッピー。
アーボーの頭に埋め込まれた脳チップをタッチするケロッピー。

考えただけで
パソコン操作が可能に

29歳でニューラリンク第1号となったアーボーは、 2015年にダイビング事故で四肢麻痺となった。

その後はずっと、パソコン操作は棒を口に咥えて画面をタッチするものだったが、 脳にチップを埋め込んでからは考えるだけでカーソルを動かせるので、 SNS投稿やメールのやり取りばかりか、 ネットを介してのライブ配信までできるようになった。

もともと彼は、コンピュータチェスが大好きでしたが、 2024年9月にはフランスに招かれ、 チェス世界大会のステージに上がり、 考えただけでチェスをする姿を披露した。

アニメ好きの彼は、最近では日本語を学び、 訪問の際にも日本語の挨拶で出迎えてくれた。

手術ロボットで脳に埋め込み
近い未来には僕らにも

アーボーの手術は全米トップの脳外科病院バロー神経研究所で行われたが、 ニューラリンク専用の手術ロボットが用いられ、 2時間ほどで終わったという。

充電器を愛用の帽子の中に仕込み、 電動車椅子で外出もできるようにもなった。 ニューラリンクのおかげで自分でできることが増えたと語り、 いつかは日本に行きたいという。 そんなアーボーの夢が叶う日も近いだろう。

僕らの脳もコンピュータと繋がることになる!

愛用の帽子にワイヤレス充電器を仕込んみ、外出も可能になった。
愛用の帽子にワイヤレス充電器を仕込んみ、外出も可能になった。
ノーランド・アーボー、父デイビッド、母ミアを交えて。
ノーランド・アーボー、父デイビッド、母ミアを交えて。

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